縮毛矯正について
今回は “縮毛矯正” について少し書いてみたいと思います。
以前ご来店いただいた 他店での縮毛矯正施術でビビり毛にされてしまったお客様 ○○○ちゃんと話していたとき
○○○ちゃん「美容室に来て縮毛矯正をオーダーさえすれば、キレイなサラサラストレートになって帰れるのが当たり前だと思ってたー♪」
って感じでとても簡単に考えていたというのを聞いて 正直その時はびっくりしたんですw
で 「ちょ、ちょっと待ったー!」ってな感じで縮毛矯正のリスク等をざっとお話させていただいたんですが
んでもその後よーく考えてみたら
一般のお客様でその難しさなんて知ってる方が少ないよね?リスク?薬剤?なんじゃそら?だよね。
と思うようになりました。 だってちゃんと話してなかったし俺。。。
ですので今回は
「縮毛矯正って施術はそんなに簡単じゃないんですよーー!」
的なコトを お客様目線で できるだけ分かりやすく書いてみようと思います♪
縮毛矯正失敗 ビビり毛

縮毛矯正 これはプロである理美容師がやっても、1番失敗の多い施術です。
もちろん施術する側の知識や技術にも左右されますが
髪の状態によっても仕上がりが大きく変わってきます。
ダメージレベルが高い状態の髪ほど失敗する可能性も高くなってきます。
そういう意味でも 髪の状態を見て 縮毛矯正施術不可能だと判断した場合はお断りする場合もあります。
常に失敗と隣り合わせの施術です。
縮毛矯正はとても細かい作業で非常に神経を使う施術なんです。
どSさんのブログに詳しく書いてありますが
髪の毛は減点法で 死んでいっちゃうよ!
髪は生えてきたばかりの何もしていない髪(根元)が100点満点の状態だとして
カラーの繰り返し、パーマ、縮毛矯正、その他もろもろ などで残り70点、60点、50点…と
毛先に行くにつれてどんどん髪の残り点数(余力)が減っていきます。
※減った点数は2度と増えません。
そして残り点数が少ない髪ほど 縮毛矯正やパーマの施術は危険を伴います。
縮毛矯正施術で言えば 例えば根元が100点、中間が60点、毛先が30点の髪の場合
「根元付近の健康な部分」 「中間~毛先のダメージのある部分」 と
その部分に合った強さの違う別々な薬剤を塗り分けします。
場合によっては毛先を保護する薬剤も含めて数種類の薬剤を塗り分けることもあります。
髪の状態に合わせて 何種類かの薬剤を混ぜて調合して作ったりもします。
例えば残り50点しかない部分に80点用の薬剤を使ってしまうと大変なコトになってしまいますので
そうならないようにその髪の余力に合わせた薬剤選定をして塗り分けます。
もちろん薬剤選定以外にも
薬剤塗布時間、薬剤放置時間、ドライ、アイロンの温度や操作、2剤の処理、残留物質の除去 など
挙げるともっと出てきますが これらも全て大事です。
んじゃ縮毛矯正の失敗って!? 大きくだいたい下の3つに分けてみました。他にも根折れ、その他あります。
1…クセが思うように伸びなかった。または部分的に伸びが甘い。
2…薬剤選定、放置時間ミスやアイロン熱でビビリ毛になってしまう。
3…断毛…途中から切れてしまう。対処方法はもうありません。
1のケースは“まだ”いい方で
お客様にお時間をいただくのは申し訳ないんですが 再度ご来店いただければ再施術でなんとかなるのと
次回の矯正の時に使う薬剤の強さや 時間の調節で次の失敗をより少なくすることができます。目安ができます。
2のケースの場合は深刻で ビビった部分は切る以外に直す方法はありません。
できるだけ避けたい失敗です。 そうならないために日々勉強しています。
ビビリ毛

あとはホームカラー毛への縮毛矯正ですが これもまた難しいです。
ホームカラー毛の場合のダメージ度合の見極め、、、正直分かりませんw
鏡で見て特に気になる生え際や分け目部分は こまめにホームカラーをし
見えずらい後ろ側はそんなに気にならないので たまーにやる程度
これだと前と後ろでのダメージ度合いも全然違ってきます。
そういった状態の髪に薬剤の塗り分けは困難というか…これはちょっと無理です。
カラー剤塗ったまま気付いたら1時間以上放置してた!なーんて話もたまに聞きます。
つまり見えないダメージが潜んでいるホームカラーへの縮毛矯正は特にハイリスクになるということです。
また 縮毛矯正は髪へのダメージも大きい施術でもあります。
強い薬剤を使い 高温のアイロンを髪に当てます。 痛まないワケがありません。
アイロンなんて皮膚に1秒でも触っていたら火傷します。 それほどの高温です。
もちろん髪と皮膚は違いますが
痛まない 縮毛矯正、パーマ、カラー なんてものは無いんですね。
話はそれてしまいましたが
冒頭のようなやり取りがなければ今回のような記事は書かなかったかもしれません。
でも書いてよかったです。 ○○○ちゃんありがとうw
最後にもう1度言いますが
縮毛矯正は髪の状態が悪ければ悪いほど失敗する確立も上がってきますということです。
もちろん施術する側のやり方で失敗するケースもありますが
そうならないために 日々勉強 練習をしています!
当店もなるべくダメージの少ない施術を心がけていますし 日頃のケアも大事です。
素材になる髪の状態が良ければ キレイなストレートやパーマヘアーが作れます。
今回は縮毛矯正についてちょっとでも分かっていただければと思い記事にしました!
あ、後から気が付いた事とか書き足したりするかもしれませんw
長くなってしまいましたが 最後まで読んでいただきありがとうございましたm(__)m


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